職業訓練で支払われる通所手当(定期代)はごまかし可能?

会社勤めをされていた方の中には経験者がいるかもしれません。会社と自宅との交通費を一番高いルートで申請して、実際は安くつくルートで通うというモノ。


いわゆる交通費の差額ちょろまかしですね。


一般企業でも、公務員でもバレたら差額分を請求され、最悪は懲戒処分も下るもろ刃の剣です。


職業訓練校の通所手当

職業訓練校では通所手当と言い、最寄りの自宅から訓練校までのルートで最安となるように設定されています。


一見通所手当をさらに安くすることは不可能に見えますが、抜け穴はあります。


例えば自宅から仮に最寄りの駅までにバスを使わないといけない場合。当然その間も交通費(通所手当)は合理性があれば支払われます。ただもしその間を自転車に変えて駅まで通ったらどうなりますか?


自転車の一時保管で料金はかかるかもしれませんが、通所手当のバスの区間は浮かすことができます。


バスを使う区間でなくても、電車の区間で最寄り駅より先の駅まで自転車で行くことだって可能です。※ただし、通所手当には定期購入のための区間が記されており、先の駅まで行ってもその駅からの定期券は購入できない。


頭を働かせるなら電車の路線が別会社なら先の方法は使えます。学校へ行くまでにAの私鉄とBの私鉄を使うとします。


Aの私鉄は3駅で乗り換え。Bの私鉄の乗換駅から訓練校まで10駅だった場合、定期申請はAとBの両方が記載されています。


ここでAの私鉄に乗車せずにBの私鉄乗換駅まで自転車で通えば、丸々Aの私鉄定期代は浮かせることが可能です。


職業訓練校でチェックはされる?

入校当初の説明では通所手当に伴う定期購入時の領収書や期限切れ定期も保管するように言われました。それは上記のようなごまかしを防止するためです。


では実際1年間通っていた間にチェックはあったのでしょうか?


私が通った職業訓練校ではそのようなチェックはありませんでした。たまたまなかっただけかもしれません。


うまくいけば、差額を懐にいれることができたかもしれませんが、やはりリスクはつきものです。


それは、通学途中の事故です。自転車などに乗ると交通事故にあうことも考えられます。通学途中で事故にあった場合、正しい通学ルートであれば見舞金などが支払われますが、ルートが異なっていた場所で事故にあった場合は当然、対象から外されてしまいますし、交通費の不正申請ということで逆に賠償請求されることもあります。

バレた時のリスクを考えると通所手当のごまかしはやめておいたほうが無難ですよ。



It's 職業訓練ライフ

失業後の基本給付を延長してさらに技術と技能を磨ける職業訓練制度。実体験を元に入学までの段取りや訓練校の生活をお伝えいたします。